スタッフブログ
2019年02月15日
先日、患者さまから
『キシリトールガム と リカルデントガム、どちらがいいですか?』
という質問を受けました。
この2つのガム、虫歯を作らせないガムということは共通していますが、
狙いを定めているところが異なります。
キシリトールは白樺から取れる天然素材の甘味料です。
虫歯菌に酸を作らせないことにより増殖を抑え、虫歯菌が減っていく効果があります。
一方、リカルデントは甘味料ではなく添加物です。
牛乳に含まれるCPP-APという成分が歯のエナメル質にミネラルを取り戻す
「再石灰化効果」があるのです。
わかりやすく言うと、
「穴の開いていない溶け始めの白く濁っている歯を元に戻します」ということです。
(完全に虫歯が治るわけではないですよ)
どちらかが優れているかではなく、状況によって使い分けをするともっとよりよい
口内環境となります。
妊娠中や育児中の方であれば、キシリトールガムによってお子様への感染が少なく出来ますし、
プラークが付きやすい方もプラークの質を変えてくれるので歯磨きでプラークを落としやすく
してくれます。
リカルデントは虫歯の始まりを抑えてくれ、酸に溶けにくい歯にしてくれるという効果があります。
似たような商品、と思っていても実はこんなにもアプローチがちがうものなのですね。
お腹がゆるくなったり、歯石がつきやすくなったりなどの体質に合う・合わないものもあるので、
いろいろ試してみてくださいね。