矯正を始める「適切な時期」があります。
その「適切」な時期を見極め、
「適切」な治療法をご提案いたします。
「子供は大人の小型ではない」。この言葉は、子供の成熟過程における形態、生理、病理が大人と異なることを意味します。従って、この時期の治療も大人のそれとは性質が違い、成長発達を視野に入れたものになります。
左のグラフは「スキャモンの発育曲線」とよばれ、これによると、人の身体諸属性は大きく4つのパターン(神経型、リンパ型、生殖型、一般型)に分類されます。顎顔面領域では、上顎は神経型、下顎は一般型に近似したパターンを示すとされ、それぞれ成長時期が異なります。「上顎の成長促進が必要だから、頑張って6,7歳で始めようか」、「反対咬合は一応治ったけど下顎の成長は今からグンと来るぞ」といったことを考えながら治療を行います。これが大人の矯正治療ともっとも異なるところなのです。
具体的には、顎発育の促進や抑制、特定の歯の接触による顎誘導の解消、永久歯の萠出余地の確保や回復、吸指癖のような口腔周囲の不良習癖の除去などが行われます。どちらかといえば、歯を整列することよりも、顔の骨格を整え、咀嚼器官を育成することがこのステージでの目標です。
第一期治療(5,6歳~11,12歳の時期の子供の治療)が永久歯列の正常咬合をもたらすとはいえませんが、後の第二期治療(12,13歳以降の治療)を易しくしたり、ときには省略できることもあるのです。
治療開始の適齢は、歯列不正の症状や程度により異なります。例えば、受け口であれば就学前に開始することもある一方、乱杭歯・八重歯なら小学校卒業まで待って治療を進めることもあります。
いずれの場合にせよ、お子様の歯並びに気になるサインが見えましたら、お早めにご相談ください。現症や将来の症状を前もって把握できれば、すぐに治療を始めることにならなくとも、心構えや準備をすることができます。なにより、相談が早過ぎてマイナスになることなどあり得ないのです。
子供のちょっとした癖・習慣などは、大人になってからの歯並びにまで影響してしまうことがあります。
例えば、指しゃぶり、爪を噛む、唇を噛む、身の回りのものを口に入れる、舌の癖などです。この中で多いのが、「指しゃぶり」と「舌の癖」です。歯と歯の間に挟まる指や舌などが強制力として働き、出っ歯(上顎前突)になったり、口が開いた状態(開咬)になり、歯並びや顎(アゴ)の発育に影響を与えます。
当院では、このような歯並びや顎の発育に影響を与える癖・習慣なども改善させるご提案をしております。
また、下記のような症状がある場合は「歯並びの異常を知らせるサイン」ですので、一度ご相談いただきたいと思います。
子供は、自分から「歯並びや噛み合わせがおかしいので治したい」と思う意思がありません。お子様の将来を見据え、10年後に「ありがとう」と言ってもらえる選択をしてあげることはご両親がしてあげられる素敵なプレゼントではないでしょうか。
治療費「定額制」 12回分割まで無利息