「木も見て、森も見る」という事です。
矯正治療に携わり始めた時、「とにかく患者様に満足して頂く」ことだけを考えていました。この姿勢は今でも当然間違っていないと思っています。
しかし、この想いを達成させるために、1つだけ私の中に抜け落ちていたことがあります。
それは「治療期間」という考え。
矯正治療は他の治療と異なり、一定の「治療期間」が必要となります。そして、治療を受ける患者様も、この期間をかなり気にされます。
私は、患者様の「期間」に関しての感じ方を過小評価していた時期がありました。
極端に言ってしまうと、「患者様に満足して頂くにはそれなりの期間がかかって当然」とさえ思っていた時期もあります。
しかし、それは間違いでした。
どの世界でも、仕事が早い方は、その内容も秀でていることが多々ありますが、矯正の世界でも同様のことが言えます。つまり、「治療期間」と「治療の精度」は決してイコールではないのです。
「治療結果」という表に見える部分の満足だけではなく、患者様の「こうして欲しいというココロの満足」までを包括的に考えた診療。これが、私が大切にしている心掛けです。
可能な限り「シンプル・スピーディー」に。これが1つの方針となります。
矯正歯科は他の治療と異なり、患者様の身体に変化を与えていく治療となります。
そのため、できるだけシンプルに、そしてスピーディーな介入が求められます。
そのためには、事前の高精度な診査診断、そしてゴールまでの明確なイメージが担当医には求められます。
これがなければ、海図を持たず、勢いだけで航海することと同じになります。
決してうまくいくことはありません。
無駄な部分はすべてそぎ落とし、大切な部分に全神経を注力していく。
これが、良い結果を出すために大切なことと考えています。
矯正医学的に問題がないのであれば100%尊重させて頂きます。
しかし、問題がある場合は、まずは何が問題であるかを納得頂くまで説明させて頂き「これを行うことは出来ません」とお伝えさせて頂いております。
治療は患者様の為に存在します。
その治療が、患者様にマイナスになることであれば、しっかりお伝えさせて頂く。
それが医療なのではないでしょうか。
患者様に対して、「常に対等でありたい」という思いが強いです。
昔の医療では、ドクターが上で、患者様が下という関係がありました。
これでは、患者様の意向が反映されず、ドクターによる独りよがりの治療に終始することになります。
これではいけない。
対等な関係を築くことで、患者様が本音(意向)を伝えやすい環境を作り、それを治療に落とし込んでいく。これが私の目指す歯科医療です。
矯正治療は、一定の費用と時間がかかります。
しかし、治療を終えられた患者様は皆様「やって良かった、頑張った甲斐がありました!」とおっしゃられます。
もっと多くの方にこの喜びを感じて欲しい。
そして、この喜びを感じて頂くために、私は誠心誠意、患者様と向き合います。
治療費「定額制」 12回分割まで無利息